冬でも活動する蚊がいることをご存じですか?
主に都市部の地下で見られる
「チカイエカ(地下家蚊)」は、場合によっては気温10℃でも吸血・産卵などの活動をする蚊です。
チカイエカとは?
チカイエカは都市部の地下に特化して生息する蚊で、排水溝や地下水槽、マンホールなどの湿度の高い環境で繁殖します。
他の蚊と異なり、冬でも活動を続け、人間や動物(特にドブネズミ)から血を吸います。体長は5〜6mmで、灰褐色から赤褐色の体色が特徴です。
見た目は夏の蚊(アカイエカ)と似ています。
特徴と生態
チカイエカの特徴は以下のとおりです。
1.地下の暖かく湿った環境に適応し、人工的な水場で繁殖。
2.冬でも活動し、20℃前後で吸血・産卵が可能。
3.吸血なしで最初の産卵が可能で、一度に数百個の卵を産む繁殖力の高さ。
なお、冷房の効いたオフィスに慣れているチカイエカだと、気温10℃程度でも活動します。
症状と対処方法
刺された箇所が腫れたりかゆみを引き起こすなど、刺されたときの症状などは夏の蚊と同じです。
刺されたときは、冷やしたり虫刺されのクリームを塗るなどしましょう。
発熱や倦怠感などの症状が現れた場合は、感染症の可能性があります。
その際は医師に診察してもらってください。
チカイエカ対策
チカイエカは地下に特化した蚊なので、地下鉄や地下駐車場などを利用するときに特に気を付けてください。
水があると繁殖しやすいので、排水溝や地下水槽の定期的な清掃で発生源を管理するのが重要です。
また、夏の蚊と同じく、虫よけのスプレーを使うのも効果的です。
もちろん、部屋に侵入させないためには蚊帳も有効です。
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